お待ちかねの部屋割りです。
ゾーニングを元に部屋を区切っていくのですが、順番は全体から詳細です。まずは考えた作戦を念頭に大きく区切ってボリュームを調整します。
2階も関係してきますので同時に考えるようにしましょう。
また、要望や問題点をクリアすることも忘れないようにして下さい。
目次
1.大きく仕切る
まずはこのように大きく仕切りましょう。
そして解決しなければならない問題も書き込みます。
今回は隣家から庭への視線が問題なので、家の壁を伸ばして塀にする事で解決する作戦です。
敷地が大きいので周囲を塀で囲むには費用が掛かりすぎます。
塀の高さも必要なので現実的ではないため、必要な部分のみを囲う考えです。
次にボリュームをチェックしましょう。
どんなに凄腕の建築士でも10畳の空間に20畳の部屋は作れません。
欲しい部屋とその大きさが収まるボリームが有るかを確認して、足りなければ調整する作業です。
2.ボリュームの確認
図のように必要な部屋とその大きさを書き出し、仕切った大きさと比較して下さい。
確認すると、Aブロックだけ足りていないことがわかりました。
全体の大きさは概ね目標通りなので、足らない分は全体を増やすか部屋を小さくして調整する必要があります。
また、2階の外壁ラインに1階の壁がないのも気になります。
このまま力業で進める事も出来ますが、費用が増えますので要検討です。
3.ボリューム調整
今回はボリュームを少し増やす事にしました。
隣家からの視線を防ぐのにも丁度良いので庭側に寝室を張り出す形で面積を増やし、2階の壁を支える様にLDKの壁をずらしました。
この段階では少し大きめになるように調整して下さい。
詳細を詰めながら余分な所、我慢できる所を削除していく作戦です。
4.間仕切る
ボリュームが調整できたら、大まかな部屋ごとに間仕切っていきます。
希望する部屋の大きさになるように仕切ってみて下さい。
パズル感覚ですが、ゾーニングにより大まかな位置は決まっていますし、ボリュームには余裕がありますので出来るはずです!
5.要望の確認
次に要望を確認しながら、理想の間取りに近づくよう調整します。
暮らしの要望
- リビング:吹抜け・畳コーナー・テラス・カーテンを開けっぱなし
- キッチン:ユーティリティーに隣接・勝手口
- 寝室 :和室にする
- その他 :ガス乾燥機・車から濡れずに乗り降り・家事動線重視
こんな感じで調整しました。
テラスや畳コーナーを配置して、吹抜けは2階と一体化を希望する物ではなかったので、天井を高く4m程にすることにしました。
また、ガス乾燥機利用なので、サンルームは設けないことにしました。
後は敷地を少しずらしてカーポートを配置しました。
6.出入口の確認
間仕切りができたら、各部屋への出入り口を確認します。
矢印で良いので関連性を示して間仕切りは完成です。
どうでしょうか?
すんなりは行かなかったかも知れませんが、この後の章で各部屋を配置する時の注意点、建具の種類や特徴など、詳細を書きながら細かく解説していきます。
しっかり吸収してご自分の間取りに問題がないかを確認して下さい。
間取りの道は一日にしてならず!!
理想の間取りを完成させましょう!!
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