敷地を書いたら、次は建物の外壁ラインを決めます!
『あれ?お隣からどれだけ離して書いたらいいの?』
何を根拠にして、隣地からの距離を考えたらいいのでしょうか?
目次
1.民法と慣習どっちをとる?
実はお隣さんとの距離は民法で50cm以上と示されています。
これは庇等は関係なく、隣地境界線から外壁の面までの距離です。
ただし、その地域の慣習と相違がある場合は慣習の方を優先させる事が多いです。
ではその地域の慣習の距離ってどう調べるのか?
これは明確な確認の方法があるわけではないので、お隣さんが離している距離で判断しましょう。
お隣が30cmしか離れていない場合はこちらも30cm以上離してあれば問題ないと思います。
逆にお隣が2m以上離れていたら、こちらも2m?
と思いますがこの場合は50cm以上離してあげれば大丈夫です。
余談ですが、庇の出幅についての決まりはありません。
最低でも雨や雪の時にお隣に迷惑が掛からないようにはしましょう。
2.給湯設備に必要な距離は?
給湯設備と言えばエコキュートが主流です。
その貯湯タンクの厚みってご存知ですか?
家庭用でも大家族用は80cm以上あります。
一般家族用の薄型タイプでも44cmあります。
設置や機械のメンテナンスにもスペースが必要です。
最低でも60cm程の距離は必要になります。
お隣さんに塀やフェンス等がなければギリギリでも問題ないかも知れません。
ですが、極力自分の敷地内で解決出来るように配慮しましょう。
大きな物なので搬入経路や取換えの事も考える必要があります。
3.エアコンは大丈夫?
次はエアコンの室外機です。
図の様に最低でも65cmは必要になります。
室外機の前面は20cmとなっていますが出来れば40cmはあった方が良いでしょう。
この空間が狭いとショートサイクルが起きてしまい、冷暖房効率が悪くなってしまいます。
また、メンテナンスをする空間としても必要になります。
エコキュートもそうですが、設置場所も間取りを考える段階で考えておいて下さい。
低周波騒音がありますので、後回しにすると、思わぬご近所トラブルになることもあるので、注意が必要です。
最低でも、お隣の窓からは離して設置しましょう。
4.工事やメンテナンスは?
最後は、工事やメンテナンスに必要となる仮設足場のスペースです。
一番小さいサイズの門型の足場は60cm幅で、作業には外壁との距離も必要です。
最低でも75cmは必要となります。
お隣の敷地を借りたり、門型を用いないで足場板一枚のみの足場も可能ですが、ゴミや釘等の落下物もありますし、作業の事を考えるとお勧めは出来ません。
基本的には自分の敷地内で完結できる様にしましょう。
5.結論
- 民法と慣習
- 給湯器
- エアコンの室外機
- 工事とメンテナンス用の足場スペース
大体この4つが隣地からの距離を決める時に考慮する事項です。
なので一般的な土地であれば隣地から通り心(方眼紙のマス目)まで90cm~1mあけて下さい。
2マスですね。
間口が狭くギリギリまで攻めたい時は、隣家がどの程度あけているかを確認して調整して下さい。
50cmを下回る場合は隣家に迷惑をかける可能性があります。
工事が始まってからでは変更できません。
必ず確認を取る様にしましょう。
またエアコンの室外機や給湯器を置くスペースも確保できる様に計画して下さい。
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